THE LOST CANVAS(ザ ロスト キャンバス) 第84話 引き金
『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS(ザ ロスト キャンバス) 冥王神話』単行本(コミックス)第9巻は6月6日(金)発売です!
【あらすじ】
夢界モルフィアの夢の門から射手座(サジタリアス)の黄金聖闘士(ゴールドセイント)シジフォスの夢の中へと入っていったサーシャ(アテナ)。
そこには、シジフォスがテンマ、アローン、サーシャの故郷の街で、転生した幼きアテナを見出した日の景色が広がっていた。
シジフォスは、それまで、聖闘士(セイント)として、黄金聖闘士として、黄金聖闘士の中でも年輩者として、全てを受け止め、こなし、まとめ、率いる、模範たれと思い、生きてきた。
そして、幼きアテナを見出し、聖域(サンクチュアリ)に連れ帰るという、名誉ある任務を受けたのだった。
彼は任務を遂行し、「これが聖闘士の務め」「これで地上は救われる」と思った。
しかし、
夢中、街は炎上し、幼きサーシャは言う。
「大いなる神の謀に介入するから、こうなるのです。シジフォス、あなたは今、引き金を引いてしまいました。」
彼女はシジフォスが聖戦を引き起こしたのだと責めた。
彼の服の下から現れた射手座の黄金聖衣(ゴールドクロス)はシジフォスの体を離れ、
人馬状になると、シジフォスに矢を向け、放った!
矢を胸に受け、膝をつくシジフォス。
それを見ていた現実のサーシャは悟った。
シジフォスが夢から覚めないのは、自責の念からであったのだと。
そして、その思いを増幅させているのは、彼の胸に刺さる、ハーデス(アローン)の射った矢。
シジフォスは言う。
「…申し訳ありません、アテナ様…………、天馬星座(ペガサス)……、…アローン……、同胞…、地上の人々よ・・・」
そして、
シジフォスの体は冥衣(サープリス)のような漆黒の聖衣に覆われた…!
【感想】
今回は時間を少し前に戻して、シジフォスの夢の中へと入っていったサーシャの話でした。
多くの聖闘士たちの模範となってきたシジフォスの人間的な弱さ、脆さが描かれています。
サーシャを連れ去ったことで、均衡を保っていたアローン、テンマ、サーシャの三人のバランスが崩れ、聖戦へ突入してしまったとの思いが彼を苛みます。
これを救うことが出来るのは、サーシャの言葉しかないような気がします。
そして、まさかの射手座の冥衣登場…!?
シジフォスの心は完全に闇に囚われてしまったのか!?
ちなみに、今回、原作からのファンには嬉しい、大熊星座(ベアー)、ケンタウルス星座、カメレオン座、ペルセウス座の聖闘士の登場が(一コマだけですが)ありました。
パッと見、檄、バベル、ジュネ、アルゴルにそっくりですが。笑
それにしても、シジフォスの悪夢の根は深いようです。
サーシャは彼の心を闇から救うことが出来るのか!?
【今回の名台詞】
「シジフォス、あなたは今、引き金を引きました。あなたがこの聖戦を引き起こしたのです。」(夢の中のサーシャ)
→これこそ、シジフォスが抱く自責の念なのですね。それを解けるのは、本物のサーシャ以外にいないのではないでしょうか。
「…申し訳ありません、アテナ様…………、天馬星座(ペガサス)……、…アローン……、同胞…、地上の人々よ・・・」(シジフォス)
→己を責め続けるシジフォス。彼の心はすっかり闇に囚われてしまっているようです。。
画像の出典:『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS(ザ ロスト キャンバス) 冥王神話』(原作:車田正美、漫画:手代木 史織、秋田書店)
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Great chapter!! that surplice looks really cool.
コメント by odysseus08 — 2008/5/19 月曜日 @ 4:56:14
>odysseus08
His surplice surprised me!
But the story of Athena and Syjifos is very good!
コメント by 聖闘士 星矢 — 2008/5/22 木曜日 @ 7:55:21