THE LOST CANVAS(ザ ロスト キャンバス) 第112話 氷の棺
『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS(ザ ロスト キャンバス) 冥王神話』単行本(コミックス)第11巻は発売中です!
【あらすじ】
水瓶座(アクエリアス)デジェルと海竜(シードラゴン)ユニティより、オリハルコンを奪ったパンドラ。
彼女は海皇ポセイドンの遺産たるそれを檄で一突きし、打ち砕いてしまった。
パンドラの暴挙に恐れを抱くユニティ。
その時、彼の背後のセラフィナの目が開いた…!
神の力が暴走を始めたのだ!
セラフィナの肉体は長くオリハルコンの力を注がれ続けてきたため、傷つけられたオリハルコンは彼女を通じて海皇の力を暴走させているのだという。
「このアトランティスは完全に海の藻屑となる!!いや、それどころか、その力は大洪水となって、地上をも滅ぼす。…姉様の手によって!!」
セラフィナに向かっていったパンドラだが、逆に弾き飛ばされる。
ユニティの眼前に立つ、その姉。
海竜(シードラゴン)の海闘士(マリーナ)は、これは報いだと、覚悟を決める。
巨大な津波が彼に襲いかかるが、それを凍らせ、食い止めたのはデジェルだった。
彼は親友にポセイドンを鎮める方法を問うが、返ってきた答えは、そんなものはないのだという。
デジェルはユニティにオリハルコンの欠片を託し、それを聖域(サンクチュアリ)のアテナに届けるよう、頼んだ。
デジェルは神の洪水とセラフィナを食い止めるため、この場に残るつもりなのだ。
「出来ない!!…僕は…」と言う友を遮り、デジェルは叫ぶ。
「わかってくれ!!そのオリハルコンは聖戦を左右し、地上を救う手がかりになる!!カルディアの死も無駄にしたくない…それに…君まで死なせたくない!!私の思い、全て叶えてくれるなら…全力で走れ!!」
「地上へ走れ!!ユニティー!!!」
デジェルの声を背に受け、ユニティは走った。
デジェルはセラフィナに触れ、語りかける。
「…お辛かったでしょう…。貴方は、ご自分の死で迷い堕ちていく弟を、ずっと一人で見つめ続けていた…。セラフィナ様、これからは私も共に見守りましょう。ブルーグラードを。彼の行く末を…。」
神の力から解放され、次第に優しい表情になるセラフィナ。
デジェルには見えていた。
氷原を一羽の白鳥が突っ切っていくのを。
それは、地上と平和をつなぐ一羽であった。
涙を流しながら、走るユニティ。
海底都市は氷づけとなり、親友に世界の未来を託した水瓶座の聖闘士(セイント)は永劫の氷の棺に眠った。
今回はアニメ化も発表されました!
OVAとして制作され、来年春、DVD第1巻が発売になります!
「小宇宙(コスモ)通信」なる企画ページもスタート!
【感想】
ロスキャン、アニメ化正式発表!!
そして、それはOVAという形ででした。
個人的にはテレビの深夜枠などでのオンエアを願っていたのですが、OVAが成功すれば、それもない話ではないかもしれませね!
とにかく、クオリティーの高い、ファンが納得するようなものに仕上がってくれることを期待しています!
本編ではデジェルが犠牲となり、その思いを託された海闘士ユニティが聖域へと向かうこととなりました。
セラフィナとともに、海底都市ごと氷づけとなったデジェルの最期は、ある意味、彼らしい、美しい死に方だと思いました。
ポセイドンの鱗衣(スケイル)を纏ったセラフィナ様は、その鱗衣も大胆にアレンジされ、またまたセクシーなことになっていましたが。f^_^;
来週は、パワーアップしたテンマのターンに話が戻るのか!?
アニメ化情報「小宇宙通信」と併せ、期待大です!!!
【今回の名台詞】
「地上へ走れ!!ユニティー!!!」(デジェル)
→ユニティに全てを託した、デジェルの叫び。それを受け取ったユニティ。熱くも悲しかったです。
「…お辛かったでしょう…。貴方は、ご自分の死で迷い堕ちていく弟を、ずっと一人で見つめ続けていた…。セラフィナ様、これからは私も共に見守りましょう。ブルーグラードを。彼の行く末を…。」(デジェル)
→今週ももう一つ、デジェルの名台詞を。自らが慕うセラフィナとともに、氷づけの海底都市で大切な地と友を見守ることを選んだデジェル。美しすぎる!
画像の出典:『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS(ザ ロスト キャンバス) 冥王神話』(原作:車田正美、漫画:手代木 史織、秋田書店)
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