
[週刊少年チャンピオン1号掲載]
※ネタバレ必死!
【あらすじ】
時を遡ること数年前、猛吹雪の夜に天馬(テンマ)は避難所を見つけ、そこに入る。
そこにいた先客がアローンで、天馬は彼を神の子と見紛う。
小屋には小さな火があったが、燃やす物が大してなく、今にも消えそうな状態だった。
アローンは寒さに震える天馬を見て、自らの大切な絵の道具を火にくべる。
そして、二人はお互いの名前と天涯孤独であることを語り合う。
アローンが眠りに落ちると、天馬はアローンの荷物を奪い、小屋を後にする。
一瞬、飢えと寒さでアローンは死ぬかもしれないとためらうが、簡単に人を信用する方が悪いのだと思い直す。
小屋では目を覚ましたアローンが、天馬が野盗に連れ去られたのではないかと心配していた。
そこに一人の男が天馬を連れて入ってくる。
彼はアローンに荷物を返し、その荷物を奪った天馬を殺すと言うが、アローンはその荷物は天馬にあげたものだと言い、その命を救う。
男は天馬に、アローンには大きな借りができたのだから、一生掛けても守り抜かねばならないと諭す。
そして、天馬とアローンをそばに引き寄せ、火の消えた小屋で暖め合って朝まで寒さをしのぐように言う。
「人は人のぬくもりを感じて生きてゆくもので、そうすれば悪意などもたない」と言う男は、アローンの問いに答え、自らの名を杯座(クラテリス)の水鏡と名乗った。
時は流れ、ハーデス城前。
天馬は、冥衣(サープリス)を身に纏い、自らの前に立つ水鏡に、何故ハーデスの手下になったのかと問う。
彼はハーデスこそがこのくさりきった地上を浄化する偉大な神なのだと言い切り、天馬たちにとどめを刺すと宣言した。
【感想】
久々連載の『NEXT DIMENSION』。
8月以来の掲載なので前回の話を忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。。f^_^;
今回は天馬とアローン、水鏡との出会いが描かれています。
テンマとアローンが幼馴染みであった『THE LOST CANVAS』とは全くの別物になっていますね。
それにしても、アローンの優しさと水鏡の渋さにはやられてしまいます。
次回もかなり熱い展開が期待できそうです…!
気になる掲載は1月24日発売号とのことです。
【今回の名台詞】
「そ…それは、その荷物はぼくが天馬くんにあげたのです!」(アローン)
→アローン、いい奴すぎるぜ…。今回は他にもアローンの『いいヤツ』エピソードが満載です。
「人は人のぬくもりを感じて生きてゆくものなのだ。そうすれば、悪意などもたぬ。わかったか、天馬。」(水鏡)
→まさに人格者の水鏡。その彼がハーデス=アローンの手下になろうとは、何たる運命のいたずらか…!
画像の出典:『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』(車田正美、秋田書店)